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新年のごあいさつ

平成27年1月

事業主殿

社会保険労務士法人しなのSC
所 長  田 中 勇 司

新年のごあいさつ

 歳が明け、いよいよ平成27年が始まりました。温暖化の影響でしょうか。昨年は豪雨や豪雪災害が多い一年でした。今年は、穏やかな一年でありますように。また、皆様がますますご健康でご発展される一年でありますように。
 気持ちも新たにスタッフ一同、皆様のお役に立てますよういつも明るく元気で素直に一歩ずつ前進したいと思います。今年も、よろしくお願い申し上げます。


今年のキーワードは  ≪「大激変前夜」 ― 「己を知る」≫

 最近、私より若い経営者の方々が多くなってまいりました。それぞれに悩みをお持ちです。
次代を担う経営者の皆様にとって、少しでもこの拙文がお役に立てば幸いです。多少の生意気は、ご容赦ください。


≪ 大激変前夜 ≫
 ここ20年ほど毎年のキーワードを自分なりに考え出すために、その折々の評論家や経済学者、社会学者、哲学者などの目につく論評にザッと目を通してきました。
 その結果、日本の行く末や世界の動向を方向性として簡潔に言い当ててきたのは、国際エコノミストの長谷川慶太郎翁でした。また日本や中国・韓国などの国としての本質をずばり指摘していたのが哲学者の内田樹さんでした。その二人がニュアンスは異なるものの中国・韓国の崩壊や凋落を予言しています。私なりの解釈ですが、その要旨は次のとおりです。


 「近い将来、中国共産党は崩壊し中国は内部分裂する。内戦の後、中国はアメリカ合衆国のような連合体の平和国家として生まれ変わるだろう。韓国はウォンの暴落や北朝鮮崩壊とともに壊滅的ダメージを被りつつ南北統一を実現する。
 これらは数年~10年以内に起こる。この過程における日本への影響は、良し悪しを問わず甚大である。しかし、この大激変の中で生まれ変わる中国や韓国に経済的な援助の手を差し出すことができるのは日本だけなのだ。侵略ではなく隣国の友人として。」


 さて、皆様はこの予言というか予測を信じられるでしょうか?  私は、長谷川慶太郎翁の政治・経済・軍事に関する膨大な体験的知識体系に基盤を置いた事実に基づく並外れた洞察力と、 内田先生の事象や物事の本質を見抜く研ぎ澄まされた目を信じています。 二人とも事実の小片を拾い集め、現在起こっている出来事の意味や全体像を浮かび上がらせていきます。 そうやって二人が導き出してきた結論は、世の中に流布される情報とは異なっていました。 後出しじゃんけんで自分の主張が当たったと騒ぐ評論家とは決定的に違うのです。
 その長谷川慶太郎翁が、おそらく人生最後の洞察として近未来の極東アジアの大激変を予測しているのですから、 そうなるのだと私は思います。
 長谷川翁の予測どおりに極東アジアが大激変するとすれば、中国内戦や北朝鮮の崩壊による百万人規模の難民が日本に押し寄せる可能性もありますし、 その難民対策や莫大な額の国家間支援のために我々に重い税負担が課せられるかもしれません。逆に戦後の朝鮮特需のときのように好景気の風が吹くかもしれません。 たぶんその両方でしょうけれど。

 さて、そのとき私達はどう判断し、どう動くのでしょうか。
 ある人は絶好のチャンスとみて危険を冒してでも積極的に事業を展開するでしょうし、 ある人は安定こそ幸せだとして守りに徹するかもしれません。どちらが良いか悪いかではありません。 生き方の選択の問題です。
 そこで、歴史的な大激変を体験する前に、「自分とは何者か?」「自分とはどういう感覚を持っている人間なのか?」を 客観的に知っておくことは、リーダーとして大事なことだと思うのです。
「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」というではありませんか。


≪ 己を知る ≫
 企業活動において、経営者の決断が命運を分ける重要な要素であることは言うまでもありません。規模の大小を問わず、決断は経営者がするのです。
 市場経済とは、「汗」と「涙」だと長谷川慶太郎先生が言っています。「汗」とは、当然ながら「働くこと」です。知恵を絞ることも含まれます。 「涙」とは、企業が淘汰されること、倒産することです。不幸にしてこの「涙」を流さなければならない状況に陥った経営者は、 死を宣告されるに等しいダメージを受けます。なぜならば、日本では経営者は銀行から借金するのに個人補償を強要されるからです。 事業の失敗は、即破産を意味します。尊敬する顧問先のベテラン社長から教えられたことがあります。

「経営者とは『金』を払うか『命』を差し出すかの二つに一つだ!」

まさに経営者は「涙」を流さぬために命がけの努力をしているのだと痛感いたしました。そういう過酷な環境の中で鍛え上げられてきたのが日本の中小企業経営者です。


 さて、そうまでして経営に取り組む経営者ご自身にとって経営とは何を意味するのでしょう? 
創業経営者やベテラン経営者であれば、きっと自己実現や使命感でありましょう。2代目、3代目以降の若手経営者、経営幹部ならば何でしょうか?  義務感だけならば、こんな辛い職業はないのではありませんか?
「夢中は努力に勝る」といいます。「己を知る」ことで、夢中になれる「自分なりの経営の意味」を見出す必要があります。 この「自分なりの経営の意味」は、「自分なりの人生の意味」でもあります。これこそが「経営者としての決断」に決定的な影響を与えます。


 では、「己を知る」とはどういうことなのでしょうか。
 自分にとって不快なこととは何なのか? 喜びとは何なのか? 本当に欲しているものは何なのか? 自分を取り巻く人々に対してどんな気持・感覚で関わっているのか? などなど・・・。   要は、「自分の内側にある自分のフツウの感覚とはどういうものなのか?」を知ることなのだと私は考えています。ところが「自分のフツウの感覚」というものは、あまりにも当たり前過ぎて自分には察知できない感覚です。空気のようなものというか、例えが悪いですが自分の口臭が自分ではわからないのと同じなのです。
 この「自分のフツウの感覚」を改めて自分自身が知ることで、本当の自分を知ることができるようになります。本当の自分が求めているものこそが「自分なりの人生の意味」であり、「自分なりの経営の意味」です。これが、「己を知る」ことの意味だと思います。
 そして「己を知る」ためには、勇気を出して身近な信頼できる人に訊いてみるしかないのです。
「私ってどんな人?」 と。

 「己を知る」人は「自分なりの経営の意味」を知っています。だからこそ前述の「大激変」ばかりでなく、 危機に際して自分の取るべき決断の方向が明確になるのだと思います。
経営の道を歩き始めた皆様には、「己を知り」無理をするのではなく嬉々として「自分なりの経営」に邁進されますように。 また、皆様の後をたくさんの人々がついて行きますように、心から応援申し上げます。

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